不良探偵ジャック・アイリッシュ 3度目の絶体絶命

不良どころか結構セレブで間抜けな感じはさらに増すが、なんと最後にジャックが初めてアクションをこなす!

 

Jack Irish: Dead Point  
2014年 オーストラリア/ドイツ カラーHD  82分 ABC1(オーストラリア) Aamazon Primeで視聴可能
監督:ジェフリー・ウォーカー 脚本:マット・キャメロン 原作:ピーター・テンプル
出演:ガイ・ピアーズ、マルタ・デュッセルドープ、アーロン・ペターゼン、ロイ・ビリング、ダミアン・リチャードソン、バリー・ハンフリーズ、ドミニク・アルバーン、ヴィンス・コロシモ、ケイト・ビーハン ほか

 前回はひどい活躍ぶりだったジャックだが、今度はのっけから若干テンポよく活躍している。2012年と2014年の製作年度の差が大きいのだろうか、ドローンを活用したりクレーンを導入したりと映像の方が格段に進化しているところは面白い。
 今回のジャックは最初から人探しを頼まれているらしいのだが、探していた相手は湾岸コンテナの捜査中にポルシェで逃走し、翌日には自宅の車庫で死体で発見された。仕事を持ち込んだ、元パートナーのグリーアに「これで終わりだな」と伝えると、今まで会わなかった本当の依頼主が会いたいと言われる。その依頼主に会ってみると、なんと義理の父親(死んだ元妻の実父)で、今や麻薬の密輸撲滅プロジェクトを主導している有名なロッジ裁判官であった。
 なんだよ。こいつ不良探偵じゃなくてセレブ一族か!
 話を聞くと、どうやら高潔な判事が秘密クラブで知り合った男に誘われて、弱みを握られてしまい、撲滅プロジェクトの報告書を公表するなと脅されているらしい。
 脅した相手が、死んだのなら問題はなさそうだが、問題は秘密の写真が満載の赤いアルバムで、それを手にいれた別のやつが脅している可能性がある。
 なんとかしますよ!と年寄りに優しいジャックは請け負うのだが、あいかわらず捜査はぼちぼちとしか進まない。

 途中、競馬オッズ引き上げチームは、自分たちは目につきすぎるので、アボリジニ系のシングルマザーを雇って、まんまと大穴を当てるのだが、彼女一人で金を集めたために、暴漢に襲われて金を奪われてしまう。もちろん、用心棒のキャムが黙っているわけもなく、相手を突き止めジャックを連れて落とし前をつけに行く。
 第2作では、シドニーのTV局に移ってレポーターになっていたリンダは、ジャックとよりを戻すためにメルボルンに戻り、ラジオのニュースショーを担当しているようだ。
 秘密クラブの美人バーテンやら、消えた男と寝て、麻薬の追求をやめた女性議員、いろいろと聞きまわるうちにどうやら、黒幕が貿易会社を経営する大物、カンドールだとわかってくるが、間抜けなことにジャックはその家に呼び出されて、脅されたあげく、殺された美人バーテンの死体を自分の車に仕込まれて逮捕されてしまう。
 確かに、こりゃあ、絶体絶命!なのかと思ったら、馴染みの逆流性食道炎気味のデブ警官バリー(ショーン・ヤコブソン)の手引きですぐに釈放。このおっさん「俺の車も返せ!」と言い放つジャックに「贅沢言うな!お前を釈放しただけでも立場が危ういんだぞ」とかるぐちをたたいて立ち去るのだが、そんな大物なのか!
 なんだこの台本!幾らオーストラリアの警察でも、そりゃ酷いだろう。殺人容疑がそんなにゆるいのか!??
 真犯人も見つからず、なんとなく自由になったジャックだが、死んだはずの男が実は生きているのではと考えを改める。今度も恋人リンダの機転で、男の居場所の目星をつけるのだが・・・。最後にはまたも黒幕登場で、ほんんとうの危機が!シリーズ始まって以来のアクションシーンも!
 しかし、安っぽいモデルにしか見えなかった元妻は大判事の娘で、今の彼女はラジオの人気パーソナリティーで、「不良」ぶりは瀕死状態のジャック・アイリッシュなのだった。

by 寅松

日本語版

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